- コイングラスによると、過去1時間で1億1000万ドル以上のビットコインのショートポジションが清算され、建玉も緩やかに増加した。
- ビットコインが9万ドルまで急騰した要因が、レバレッジ取引ではなく現物主導の需要であることがこの動きによって示唆されている。
- ビットコインの累計取引高デルタはこの上昇局面で1100%増加し、12月初旬以来の積極的な買い圧力を示唆している。
- グローバル・マクロ・インベスターのジュリアン・ビッテル氏は、RSIが「売られ過ぎ」の域にあることが強気相場の長期化を裏付けているとし、ビットコインのドミナンスが60%に向けて上昇する中、従来の4年サイクルは崩れたと主張している。
ビットコイン(BTC)価格が17日の日中安値8万6200ドル(約1336万円、1ドル155円換算)から9万ドルに上昇する中、1億1000万ドル(約171億円)以上のビットコインのショートポジションが清算された。
コイングラス(Coinglass)のデータによると、ショートポジションは過去1時間で清算されており、その大部分はビットコインの取引ペアで発生した。
価格急騰は先物取引の建玉の比較的緩やかな減少ともタイミングが一致しており、ショートポジションを持っていたトレーダーがリスクを最小限に抑えるためにレバレッジ商品ではなく現物でポジションをカバーしたか、清算されたことを示唆している。
ビットコインの累積出来高デルタ(CVD)はこの急騰中に1100%上昇し、積極的な買い手が売り手を圧倒していることを示している。これは12月1日以来見られなかった動きだ。
ビットコインのドミナンスが60%に向けて回復する中、アルトコインのほとんどはビットコインの動きに出遅れた。これは、ドミナンスが56.7%まで低下した9月の状況とは大きく異なる。
Veloのデータによると、過去1年間でビットコインにとって最も好調な平日は水曜日だった。
売られ過ぎのRSI、ビットコイン強気相場の長期化を示唆
グローバル・マクロ・インベスター(Global Macro Investor)のマクロ調査担当責任者であるジュリアン・ビッテル(Julien Bittel)氏は、ビットコインの最近の値動きはRSIが「売られ過ぎ」を示した後の過去の回復傾向と一致していると主張した。直近では2025年9月にRSIが30を下回った。
ビッテル氏は、従来の4年サイクルはもはや有効ではないと述べた。これは半減期によるものではなく、債務の借り換え、より長い満期、流動性ダイナミクスにおける変化によるものだという。現在の強気相場は2026年まで続くだろうとビッテル氏は指摘した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Pixabay
|原文:Bitcoin shorts scramble for the exits as BTC climbs
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