ビットコイン
BTCは週末も下落が続き、4日連続の陰線を確定。さらに週足も大きな上髭をつけたことで、市場心理にやや弱気な空気が流れ始めている。そんな中、短期的な下振れのリスクを示すオンチェーンデータも複数確認されている。
オンチェーンアナリストのTimelessBeing氏は18日、自身のXにて「ビットコインは米国株式と比べ、相対的に先に底を打つ可能性が高い」との見解を示した。
TimelessBeing氏が活用するシステム上では、今週「マグニフィセント10(大型テック株)」に対して複数の警告シグナルが点灯しており、特にAI関連銘柄を中心とした高ベータ・ハイテク株からの資金流出を示す動きが見られる。
市場構造の観点では、RSP(均等加重型S&P500)や小型株、一部セクターが底堅さを維持しており、マーケットは安定しているように見える。一方で、エヌビディア(ティッカーコード:NVDA)のような主力テック銘柄が、供給能力や将来成長への期待に対する懸念から弱含み始めた場合、2026年Q1には株式市場全体で一時的な高ボラティリティ局面に突入する可能性がある、というのがTimelessBeing氏の見立てだ。
さらに、下方には流動性の空白地帯(ボイド)が存在しているため、短期的な下振れリスクはあるが、金融市場全体で急落が発生した場合でも、歴史的にはビットコインがリスク資産の中で最も早く底打ちし、先行して反発するケースが多い。
以上の理由から、仮に調整が入ったとしても、基本戦略は「売る」のではなく、押し目を拾う局面と捉えるのが妥当だと分析し「急落が起きた時は買い時だ」とTimelessBeing氏は締めくくった。
マクロスペシャリストのSykodelic氏は19日、自身のXにて「数日間で大規模なロング清算が発生する可能性がある」との見立てを共有した。
ビットコイン市場では、直近の週足が弱気でクローズした直後から、急速にロングポジションの清算が発生した。実際、クローズ直後には約5億ドル(約789億円)規模のロングが即座に強制清算され、市場の過熱感が一気に解消され始めている。
また、テクニカル上の重要節目(equal lows)である約8万6,000ドル付近に、累計で約100億ドル(約1兆5,780億円)規模のロング清算が集中しており「今後数日間のターゲットになる可能性がある」とSykodelic氏は分析する。
多くの投資家にとって、こうした下落局面と連続的な清算は心理的な疲労を伴うが、市場構造の観点から見ると、この段階でロングの整理が進むことはむしろ健全だ。無理に上昇を続けた後、より高値圏から大規模な巻き戻しが発生するよりも、早期に過剰ポジションを解消した方が、次のトレンド形成に向けた地盤は安定しやすい。
理想的なシナリオは「今後数日以内にこの清算ゾーンを短期間で消化し、市場に残るレバレッジを一掃することだ」とSykodelic氏は締めくくった。
このように、ビットコインの中長期的な展開についてはポジティブな見方が多いが、短期的には高いボラティリティにはまだまだ注意が必要な局面だ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.8円)


