イーサリアム(Ethereum)メインネット上の1日あたりの取引数が約290万件を記録し、過去最高を更新した。イーサスキャン(Etherscan)によると1月16日の取引数は2,885,524件となっている。
この取引数の急増と同時期に、ガス代も歴史的な低水準で推移している。イーサスキャンのガストラッカー(Gas Tracker)では、取得時点(1/19 21:12 JST)にてLowで0.043 gwei、Base Fee 0.043 gweiが表示され、想定コスト例としてスワップはLowで約0.05ドルまで低下している。
このガス代の低水準化が、取引数が急増した要因の一つとして考えられている。
一方でプルーフオブステーク(PoS:Proof-of-Stake)システムにロックされているイーサ(ETH)の量も過去最高圏にあり、1月15日(エポック420830)に3,600万ETHに達し、記事執筆時点で36,087,554ETHとなっている。この数字は総供給量120,694,590.06ETHに対して約29.90%に相当する。
バリデータ関連では、ビーコンスキャン(Beaconscan)上でアクティブバリデーターは978,656、ペンディングは980と表示されている。
参加・退出のキュー動向では、beaconcha.inのQueues表示でDeposit Queueが2,615,283ETHで推定待機は45日9時間。Withdrawal Queueが74,671ETHで推定待機は1日3時間となっている。
ステーキング増加は機関投資家・企業の動きも背景の一つとなっている。価格面では取得時点でETHは直近24時間で-3%程度の変動が確認できる。
ステーキングされたイーサはイーサリアムのセキュリティモデルを支えており、バリデーターはブロックの提案と承認を行うためにETHをロックする必要がある。供給量のより大きな割合が流動性を失うことで、需要が再び高まる期間中に利用可能な流通量が引き締まる可能性がある。なおリキッドステーキングプロトコルの「ライドファイナンス(Lido Finance)」は、全ステーキングETHの約25%を占める最大の単一プロバイダーとなっている。
またステーキングセクターの最近の成長は、機関投資家によって推進されている部分が大きいとされる。最も活発な企業の1つは、トム・リー(Tom Lee)氏が会長を務めるイーサリアム財務企業「ビットマインイマージョン(BitMine Immersion)」だ。同社の総保有量417万ETHはイーサリアムの流通供給量の3.45%以上を占めており、そのうち125万ETH以上が現在ステーキングされている。
上場投資商品(ETF)もステーキングフローを強化し始めている。グレースケール(Grayscale)は最近、イーサリアムETFの投資家へのステーキング報酬の配分を開始したと発表している。またモルガンスタンレー(Morgan Stanley)は、ステーキング機能を備えたスポットイーサリアムETFに関する申請書類で、ステーキング提供者等に言及している。
またレイヤー2のオプティミズム(Optimism)上の1日あたりのトランザクションも増加傾向にあり、総トランザクション数は10億件に迫っている。
参考:イーサスキャン・ガストラッカー・Percentage ETH staked・Validator Queue・beaconcha.in
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