日本でIG証券を展開する英金融大手IGグループ・ホールディングス(ロンドン証券取引所:IGG)は30日、暗号資産(仮想通貨)取引所インディペンデント・リザーブ(Independent Reserve)の買収を完了したと発表した。シンガポール金融管理局(MAS)の規制承認を受けた。
IGグループは2026年後半に、インディペンデント・リザーブの技術を活用した暗号資産サービスを顧客向けに開始する。展開地域はシンガポール、オーストラリア、UAE(アラブ首長国連邦)の3カ国となる。日本での暗号資産サービス開始時期は現時点で未定だ。
本買収は2025年9月19日に発表されていた。シンガポール金融管理局からの最終承認を経て、約4カ月で取引が完了した形だ。
IGグループは英国に本社を置くFTSE250構成銘柄で、日本ではIG証券株式会社としてFX・CFD取引サービスを提供している。2008年に日本市場に参入し、約1万9,000の金融市場へのアクセスを顧客に提供してきた。今回の買収により、暗号資産市場もそのグローバル展開のラインナップに加わることになる。
マット・マクリン氏(IGアジア太平洋・中東マネージングディレクター)は「エイドリアンとインディペンデント・リザーブのチームをIGに迎えることができて嬉しい」と述べた。同氏は「この買収により暗号資産能力が強化され、アジア太平洋および中東全域での顧客需要の高まりに応える体制が整った」と説明した。
インディペンデント・リザーブのエイドリアン・プルゼロジニーCEO兼共同創業者は「IGグループへの参加は、インディペンデント・リザーブにとってエキサイティングな新章の始まりだ」と語った。同氏は「当社の暗号資産専門知識とIGのアジア太平洋・中東全域での規模を組み合わせることで、規制された信頼性の高い暗号資産取引をより広い層に提供するという使命が加速する」と述べた。
伝統的金融機関による暗号資産市場参入が加速する中、FTSE250上場企業による具体的な動きとして注目される。日本の投資家にとっても、既に利用しているIG証券の親会社が暗号資産事業を強化することで、将来的な日本でのサービス展開の可能性が期待される。
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