レイヤーゼロのネイティブトークン「ZRO」は、市場全体の下落傾向に逆らい、2桁の上昇を記録し、4か月ぶりの高値を付けた。
この上昇は、レイヤーゼロが新たなブロックチェーンを公開したことを受けたもの。シタデル・セキュリティーズとアーク・インベストが支援しており、両社はZROの購入を通じて戦略的投資を行った。
BeInCrypto Marketsのデータによると、暗号資産市場は本日、前日の190億ドルの下落に続き、さらに下落した。過去24時間で、時価総額全体は2%超減少し、主要なデジタル資産にリスク回避のセンチメントが続いている状況。
全体的な下げにもかかわらず、一部のアルトコインは大幅な上昇を見せている。その一例がZROである。アジア市場の早朝取引では、同トークンはバイナンスで一時2.42ドルの高値を付けた。
この水準は2025年10月初旬以来となる。本稿執筆時点で、ZROは2.27ドルで取引されており、直近24時間で約22%上昇している。
このトークンは、CoinGeckoで上位300銘柄のうち日次上昇率3位となった。取引量も大幅に増加している。過去24時間で、取引高は4億9100万ドルに達し、410.60%の増加を記録した。
今回の上昇は、レイヤーゼロ・ラボによる「Zero」発表がきっかけである。これは、分散型システムにおけるスケーラビリティ制約を解決する新しいブロックチェーンネットワークである。
同社によれば、Zeroは非均質型アーキテクチャを導入している。ゼロ知識証明を用い、取引実行と検証を分離することで「複製要件」を排除した。
レイヤーゼロは、このネットワークについて、ゾーンごとに最大1秒間に200万件の取引処理が可能で、手数料は0.000001ドルまで低減できると主張する。ブロックチェーンのローンチは2026年秋を予定している。
ローンチの一環として、シタデル・セキュリティーズは取引・清算・決済ワークフローにおける潜在的な活用を評価するため、レイヤーゼロと協力。その上、ZROにも戦略的投資を行った。
アーク・インベストもレイヤーゼロの株主となり、ZROを購入した。キャシー・ウッドCEOがプロジェクトのアドバイザリーボードに参加する。
これらの投資に加え、レイヤーゼロは預託信託決済機関(DTCC)と協力し、トークン化証券インフラの拡張、特にDTCトークンサービスのスケーラビリティ向上に取り組んでいる。
ニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所は、24時間市場やトークン化担保の統合といった用途を模索中。Google Cloudもレイヤーゼロと提携し、AIエージェントによる自律的マイクロペイメント実現のためのインフラ検討を進めている。
一方でこの動きは、テザー・インベストメンツを通じたテザーによる戦略的投資とも密接に連動している。こうした戦略的資本と機関投資家による連携が、暗号資産市場が売り圧力に直面する中でもZROへの投資家関心を後押ししている状況である。