この記事の要点
仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は2026年3月11日、ビットコイン(BTC)が6万ドル(約950万円)を下回る水準への下落を想定し、現時点での購入を見送る方針を示しました。
ヘイズ氏はYouTubeで公開されたインタビューの中で、「中東情勢の緊張が株式市場に売却圧力をもたらす」と指摘し、その影響がビットコイン市場にも波及するとの見方を示しています。
また同氏は「こうした環境の中でBTCが現在の水準からさらに下落し、6万ドルを下回る展開も想定している」と述べました。
一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)が再び量的緩和を開始した場合にはビットコイン価格が大きく上昇する可能性があるとの見方も示しており、金融政策の転換が確認されるまで市場動向を見極める姿勢を明らかにしています。
BTCを左右する「ドル増刷と地政学リスク」
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ヘイズ氏はインタビューの中で、FRBの金融政策スタンスが現在のままである限り、ビットコイン市場に対して積極的な買いを入れるタイミングではないとの考えを示しました。
同氏はこの姿勢について「FRBが再び印刷(金融緩和)を始めたとき、ビットコインは爆発する」と説明し、流動性供給の再開が市場の大きな転換点になると述べています。
また、短期的なリスク要因として中東地域の地政学的緊張の高まりを挙げており、こうした状況が世界の株式市場に売却圧力を生み出す可能性があると指摘しました。
同氏は、株式市場の下落がリスク資産全体のセンチメントを冷やす場合、ビットコインもその影響から完全には切り離されない可能性があるとの認識を示しています。
ヘイズ氏はビットコインの長期的な強気見通しを繰り返し示してきた人物で、今回の発言もその前提を維持したうえで、短期的な市場環境を踏まえたタイミング判断と説明しています。
現時点ではFRBの政策転換を待つ姿勢を明確にしており、その転換が確認された段階で改めて投資判断を行う考えを示しました。
流動性環境の変化がビットコイン市場に与える影響を重視しており、政策転換のタイミングが当面の焦点になると述べています。
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こうした見方の一方で、ビットコインの長期的な上昇を見込む分析は複数の機関から示されています。
ギャラクシー・デジタルは2026年時点のレポートで、ビットコインが2027年までに25万ドル(約3,950万円)水準に到達するとの予測を示しており、市場の成熟と機関投資家の参入拡大がその背景にあると分析しています
また、NYDIGは現在の市場環境について「強気相場の崩壊ではなく減速」と位置づけており、ビットコイン市場の構造的な成長は続いているとの見方を示しています
長期の強気見通しが複数の機関の間で共有されるなかで、ヘイズ氏が指摘するFRBの金融政策転換のタイミングが当面の重要な焦点となっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.01 円)
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Source:YouTubeインタビュー
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