デジタル資産プラットフォームのNexo(ネクソ)は、2026年に米国市場へ正式に復帰すると発表した。今回の再参入は、規制パートナーとの連携を通じて実施され、米国法に準拠した投資商品およびクレジット商品を提供する枠組みを整備する。デジタル資産の取引インフラは、米国上場企業であるBakkt(バックト)が担う。
今回の米国再始動は、同社が一定期間にわたり事業体制の再調整を行ってきた結果と位置づけられる。ネクソは、規制環境が進化し、制度基準が明確化される市場において、責任あるイノベーションを推進する姿勢を強調している。
包括的なデジタル資産サービスを展開
米国向けサービスでは、高度なポートフォリオ管理と流動性ニーズに対応する包括的な商品群を提供する。
主なサービス内容は以下の通り。
- 柔軟型および固定期間型のイールドプログラム:規制枠組みの下で管理される投資スキームを通じて、顧客が利回りを得られる仕組み。
- 統合型取引所:単一インターフェースでデジタル資産の売買を可能にする。
- 暗号資産担保ローン:保有資産を売却することなく流動性を確保できる信用枠。複数の担保資産に対応し、柔軟な返済設計を採用する。
- ロイヤルティプログラム
取引インフラを提供するバックトとの提携により、制度面での整合性とガバナンス水準の強化を図る。バックトは、機関投資家向けのリスク管理とコンプライアンスを重視したデジタル資産基盤を展開しており、今回の連携はネクソのグローバルプラットフォームを米国規制基準に適合させる中核的な要素となる。
ネクソはこれまでに累計3710億ドル(約58兆円、1ドル=155円換算)以上の取引を処理してきた実績を持つ。150以上の法域でサービスを展開し、機関水準のセキュリティとインフラを基盤に、イールド商品、暗号資産担保ローン、高度な取引ツール、暗号資産デビット/クレジットカードなどを提供してきた。
同社は、次のデジタル資産普及フェーズは「規制の明確化」「機関投資家基準」「責任ある成長」によって形作られるとし、米国市場への復帰をその重要な一歩と位置づける。
グローバル展開も加速
米国再参入は、ネクソのグローバル拡大戦略の一環でもある。ネクソはテニスATP500「Nexo Dallas Open」のタイトルパートナーとなり、欧州ではAudi Revolut F1 Team(アウディ・レボリュートF1チーム)のデジタル資産パートナー、ゴルフDP World Tourおよび全豪オープンの公式デジタル資産パートナーを務めている。
さらにラテンアメリカでは、アルゼンチンのCNV(証券取引委員会)登録暗号資産サービスプロバイダーであるBuenbitを買収し、地域展開を強化した。
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock
デジタル通貨カンファレンス
登録無料
✉️ 今すぐ申し込む


